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乳幼児期にこそ、良い絵本を読み聞かせ、良いおもちゃで遊ぶコトはとても大切です。
2021-09-15

絵を読む楽しさ №3

『ぐりとぐら』

なかがわ りえこ 作/おおむら ゆりこ 絵

1963.12

今回は、前回に引き続き『ぐりとぐら』についてのご紹介です。

①ぼくらのなまえは?No.2

前回の記事で主人公のぐりとぐらのどちらが「ぐり」でどちらが「ぐら」かを見分ける方法として、表紙のタイトルの色で見分ける方法をお伝えしましたが、今回はもう一つの見分ける方法をお伝えします。
早速ですが、下の画像をご覧ください。

今回はあえて白黒にしてみましたが、これだけでも一目でどちらが「ぐり」でどちらが「ぐら」かがわかる特徴があります。

それは・・・帽子の大きさの違いです。「ぐり」が大きくて、「ぐら」が小さい帽子をかぶっています。
実は、このお話は弊社の社員がとある園の園児さんに教えてもらったそうで、大人ではなかなか思いもしないことを子どもは考えるのだと感心させられた出来事だったのでご紹介させて頂きました(福音館書店が出している公式の答えとして、❛❛なぜ帽子の大きさが違うのか❜❜という問いに対して、❛❛型紙なしで作っているから❜❜という中川さんの言葉があります)。

②ぼくらのなまえは?No.3

続いては、前回の記事でお伝えした2人の見分け方❛❛色❜❜についてのお話です。
まずは下の画像をご覧ください。

この画像は中表紙の絵になるのですが、タイトルに色がついていないことにお気づきでしたか?表紙のタイトルには色がついているのに・・・なぜでしょうか?
じつは、元々表紙のタイトルにも色がついていませんでした。
当時編集者としてこの作品に携わっていた「松居 直」が出来上がった表紙を見て、タイトルが輪郭線だけの書き文字だったので思わず、❛❛どっちがぐりで、どっちがぐら❜❜とたずねたそうです。
一匹が青い服、もう一匹が赤い服を着ていました。作者の大村さんは笑いながら、ぐりの文字を青色に、ぐらの文字を赤く彩色して、こうして絵本『ぐりとぐら』が出来上がったそうです。

今回のお話はいかがでしたか?前回に引き続き『ぐりとぐら』でしたが、この作品にはまだまだたくさんのおもしろさが隠されています。ぜひぜひ色々と探してみてください(園児さんや先生が発見したおもしろエピソードなどございましたら担当営業にそっと教えてください)。

それでは、次回のお話をお楽しみに!

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